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新ミネトロパー構想

新ミネトロパー構想は、2012年に考案したミネトロパー構想に、安心な場を作るというセキュリティなどの考え方を組み込んで新たに体系化して構想化したものです。「信頼性あるネット環境の実現に向けて」という新ミネトロパー構想のグランドデザインとなるドキュメントを書きましたが、以下、その全文を掲載します。

信頼性あるネット環境の実現に向けて

背景

1990年代から一般に普及してきたネットは、現在では、誰もが生活の一部として利用する重要なインフラになっている。当所、人が情報共有をしたり、ものを交易したり、コミュニケーションをとったり、単純作業を自動化したりといったことがネットに期待されたが、その多くの機能が実現されてきており、また、世界中で多くの人がそれらの機能を利用するに至っている。単純な機能的な側面が一巡してきている現在、全体を俯瞰して、よりよいネットとは何かを模索する時期に来ていると感じる。特に、ネットメディアは、マスメディアとしての対比として、マスメディアの受動的な面と、ネットの能動的な面から、多様性や主体性や自由度ある社会の実現のためのツールとしても期待されてきたが、その観点でみて、現状がどのようなもので、今後の発展がどのようなものであるべきかを考察する。

さて、普段接するネット情報について見回してみると、ネットの情報は玉石混合状態であり、情報のまとまりがなかったり、冗長であったり、誤った情報や悪意のあるデマが多く含まれていたりと、情報に無駄があり、また、情報の信頼性が極めて低い状態である。加えて、人は見たいものを見る性質があるために、視野を広げる可能性のあるネットが、気分の良くなる同じような情報を繰り返しみる行為を加速させ、逆に視野を狭くする現象も多く見受けられる。視野を広げる観点からみて関連する情報の効率的な取捨選択をする仕組みが十分でなく情報の偏りがある状態である。

次に、普段接するネット情報を扱う場について見回してみると、SNSやwikiやBBSなどの普及により情報共有の場は多く登場しているが、荒らしや煽動、誤った情報、悪意のある情報など、現実の場に比べて信頼性があるとは言い難い状態である。また、クラウドシステムを用いたビジネス解決ソリューションもたくさん登場してきたものの、一個人対組織という極めて不利な交渉の構図であり、また、各サービスの競争力や付加価値を乗せるような体系的な仕組みもなく、また、そのサービスの質や相手の信用性を担保する手段もないため、ビジネスプラットフォームとしては信用力が低く、常に価格崩壊の危機に晒されている状態である。

このように、ざっと考察すると、ネットメディアの信頼性が不十分であることがわかる。従来型のメディアであるマスメディアや専門書やマンツーマンのビジネスと比べてみても、個別はさておき、総体としてははるかに信頼性が劣っていることはいえるだろう。これらを鑑みて、ネットメディアの信頼性を向上させることが必要であり、ネットメディアの信頼性を向上させるには、1) 情報に無駄がないこと、2) 情報に偽りのないこと、3) 必要な人に必要な情報が届くこと、4) 必要な情報を共有・交換する信頼性のある場が存在すること、5) 取得した情報を元に高付加価値の事業を乗せること、が必要であると考える。

さて、情報の確定性や情報量を表す尺度として、エントロピーがある。情報が冗長であったり、偽りの情報が混入していれば、その情報は不確定的なものとなったり、情報量が増したりし、エントロピーを増大させる。また、前提知識のない人に対する情報は、それが如何に有益なものであっても理解不能なものであり、単なるノイズにしかならなく、一方で、既に十分に知っている情報は必要なものではないため、どちらにせよ、必要な人に届いていない情報は不確定なものであり、エントロピーを増大させる。また、コミュニケーションを伴なう場において、誤認をしたり、悪意のある煽動をする人がいれば、その場全体にデマが拡散されて、場のエントロピーを増大させる。エントロピーが高い状態というのは極めて信頼性に欠く状態であり、また、ビジネスにおける付加価値は信用と相関が高いため、ビジネスに不適切な虚偽情報や不正な情報が混入された場合に、その系全体のエントロピーが増大し、ビジネスの価値が大きく毀損する。このように、系において、エントロピーを減少させることが、ネットメディアの信頼性につながり、ひいては、情報の無駄をなくす、情報の偽りをなくす、必要な人に必要な情報を届ける、必要な情報を共有・交換する信頼性のある場をつくる、取得した情報を元に高付加価値の事業を乗せる、といったことに繋がると考えられる。

目的・手段

本稿では、ネットメディアの信頼性向上のために、エントロピーを減少させるという大指針に基づき、有効な施策を考察することを目的とする。

信頼性のあるネットメディアとは、

  1. 情報に無駄がないこと
  2. 情報に偽りのないこと
  3. 必要な人に必要な情報が届くこと
  4. 必要な情報を共有・交換する信頼性のある場が存在すること
  5. 取得した情報を元に高付加価値の事業を乗せること

とし、信頼性のあるネットメディアにおけるエントロピーを縮小させる手段として、

  1. 情報の体系化と圧縮
  2. 情報の信頼性の担保
  3. 情報の効率的な取捨選択
  4. 信頼性ある場の構築
  5. 商取引の信用力の担保
の観点から施策を考察する。

詳細はメンバー様のみとなりますが、興味をもたれましたら、ご参加ください。